menu

味わい深い感情

2020-02-07
事物の変化で起こる情動にも色んな種類があるもんです。悲しいのか寂しいのか嬉しいのか何なのか得体の知れない、心のグラデーションを見つめてみたという、しょうもない話です。

2020年になっても巷では、やれ国家間が一触即発だの、やれ疫病だの、やれ政治不信だのと危なっかしい話題に事欠かない世情であります。もちろん身近な範囲でも様々な事が流転し続けるのは常ですが、年明け早々久し振りに味わい深い感情に浸る機会がありました。

単に友人が遠方へと越すだけの話です

元々個人的な性質として、定住に何の意味も感じないどころか、むしろ定住を求める精神に対して随分と冷めた視線を送り続けてきたという自覚があるのですが、年を重ねたからか、今回の別れには一味違う感情を抱きました。

かつての懐かしい景色が様相を変えてしまっていたとき、誰もが寂しさのような気持ちを抱くでしょう。二度と帰らないものがある事を強く感じたときに現れる、後悔に似た感情です。

友人は無論元気にしておりますし、遠方での新しい生活にも直に慣れるでしょう。今の時代ネットを通じてまるで距離感を感じないコミュニケーションも可能で、実際何度か連絡を取っております。がしかし、、

まるでアノ世と通信しているような感覚

元気に生きている友人に対して、死別したかのように思うのは大変失礼な気もせんでもないですが、経験上あまり抱いた事のない感情であって、これはこれでオツなもんだと楽しんでいたりなんてしておるのです。
まだ生きてるのにごめんなさい(あまり悪いと思ってない)。

この不思議な感情の根源を捉える事など出来っこありませんが、中年にもまた新しい情動の楽しみ方が出来るものなんだなと、しみじみ思っております。

後はこういった味わい深い感情を即時音楽にアウトプットする事さえ出来れば言うこと無しなのですが、うっかり似たような感情を求めて映画なんぞポチリと観ようとしてインプット。の繰り返し。バカなのです。

単に、オッサンになったことで、状況変化のスピードに感情が追いつかなくなっているだけ、という可能性でパンパンですけども、若さ溢れる精神性でこの老化一切を無視決め込んで、2月末締め切りの音源制作にリキ入れる事とします。

久々の物体リリースになるのでリキ入ります。
売りちぎれて欲しいです。

FOLLOW
AMAMJAUBB